サポートされていない古いバージョンのInternetExplorerを使用しているようです。ブラウザを最新バージョンのMicrosoftEdgeに更新するか、Chrome、Firefox、Safariなどの他のブラウザの使用を検討することをお勧めします。

多発性硬化症の情報サイト

吹き出しのアイコン

自分から主治医に、聞いてもいい?どのように話したらいい?

定期的な受診の時、気になる症状があっても、主治医に話した方がいいのかどうか、迷うことはありませんか。また、聞きたいことがあっても、主治医に聞くことじゃないかも、と遠慮していることはありませんか。よりあなたに合う治療を受けるために、主治医とどう会話したらいいのか、MS患者さんの質問に、MS患者さんを診察している医師から答えていただきました。

質問者ナツキさんのプロフィール画像。28歳、MS(多発性硬化症)発症後5年、フルタイム勤務の会社員。家族構成は夫のみ。
回答者のあおぞら先生のプロフィール画像。大学病院の脳神経内科医。
吹き出しのアイコン

気になるけれど些細な症状について、聞いてもいい?

ナツキさん

5年前にMSと診断されて、まだ再発したことはありません。あまり目立った症状はないのですが、MSによるものかわからない症状が気になることがあります。そんな些細な症状でもMSによるものなのか、主治医に聞いてもいいのでしょうか。

あおぞら先生

MSの症状は本当にいろいろあって、患者さんが自分でMSの症状かどうかを判断するのは難しいですよね。医師は、患者さんの生活の質(QOL)の維持も重要視しながら治療を考えています。だから、どんな些細な体調の変化でも、気になる症状があれば遠慮なく話してほしいと思っていますよ。

吹き出しのアイコン

短い時間で、症状をうまく伝えるには?

ナツキさん

症状が出たり出なかったり、気になる程度もまちまちなので、次の診察の時にうまく伝えられないことがあります。主治医に質問された場合は答えられますが、質問されなくても、伝えたかった症状を自分から主治医に伝わるように話すにはどうしたらいいでしょうか。

あおぞら先生

できるだけまとめて伝えられるよう準備しておくのはどうでしょうか。気づいた時にメモをしておいてもいいですし、MSの症状を簡単に記録できるスマホのアプリもあります。アプリの場合、気になった症状があれば、その症状を選んで簡単に記録します。継続して記録すれば、その症状の変化をグラフで表示することができます。どんな症状がいつから、どのくらいの頻度で発生するのかを、診察の時にスマホの画面やメモで見せることができれば、短い時間でも主治医の先生に症状のことがよく伝わると思います。自分に合う方法を見つけてみてくださいね。

MSの症状記録アプリについてはこちら

吹き出しのアイコン

生活やこれからの希望について、聞いてもいい?

ナツキさん

治療のことではないのですが、これからも今の仕事を続けていくことは可能なのか、とか、旅行に行ってもいいのか、などを主治医に聞いてみてもいいのでしょうか。

あおぞら先生

もちろんです。医師は、患者さんの生活背景をよく理解して、これからの希望や生活の変化に応じた治療をしたいと考えています。だから、体調の変化とは直接関係なくても、例えば仕事のこと、就職、転職、結婚・出産、旅行、スポーツなどについても、遠慮なく相談をしてくださいね。

吹き出しのアイコン

より私に合う治療について、聞いてもいい?

ナツキさん

仕事や家事などで忙しいので、MS治療の負担が減らせたらいいなと思うことがあります。様々な治療薬なども出ていると思うんですが、それが私に合うのか、主治医に聞いてみてもいいのでしょうか。

あおぞら先生

いいと思います。今はいろんな治療薬がありますから、主治医の先生は、何が一番ナツキさんに合うのか、症状や副作用リスク、ナツキさんの利便性や価値観などを踏まえて答えてくれると思いますよ。