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多発性硬化症の情報サイト

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多発性硬化症(MS)患者さんで妊娠・出産している人はいるの?

「多発性硬化症(MS)だから…」といって、妊娠をあきらめる必要はありません。MS患者さんでも妊娠し、お子さんを出産している方はたくさんいらっしゃいます。

妊娠・出産について、いろいろ聞いてみよう!

【Q】生まれてきた子供に、私のMSが遺伝したらどうしよう・・・

【A】MSは「遺伝病」ではありません。

【Q】妊娠したら、MSが再発しやすくなったりしないのかなぁ・・・?

【A】むしろ、妊娠中は再発が少なくなる傾向が報告されています。しかし、出産後しばらくは再発しやすくなることが報告されています[1]ので、育児疲れなどにはご注意ください!

【Q】今、お薬で治療中なんだけど、そのまま妊娠してもいいのかなぁ・・・?

【A】MSの治療で用いられるお薬の中には、妊娠にあたって服薬を中止しなければならないものもあります。妊娠を希望される方は、必ず事前に医師に相談してください!

【Q】MSのせいで、お腹の赤ちゃんに悪い影響を与えたりしないのかなぁ・・・?

【A】いいえ、MSがお腹の赤ちゃんに、直接、悪影響を与えるという報告はありません。

【Q】MSのせいで、流産や妊娠中毒症などになりやすくなったりしないのかなぁ・・・?

【A】いいえ、MSのせいで、流産や妊娠中毒症のリスクが高まるという報告はありません。

【参考】日本神経学会 監修『多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023』医学書院 2023年

  1. 日本神経学会 監修『多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023』医学書院 p167-173, 270-273 2023年

もっと、MSについて聞いてみよう。

総監修
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院 理事長 深澤俊行 先生

多発性硬化症や視神経脊髄炎などの神経難病に対する診療・研究を行う神経内科医。2007年に医療法人セレスを設立し、現在は理事長を務める。患者さんが社会や地域でよりよい生活を送ることを重視した診療を目指している。
【著書】やさしい多発性硬化症の自己管理/医薬ジャーナル社/2016(編)

メディカルノート:深澤俊行先生