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多発性硬化症の情報サイト

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多発性硬化症(MS)による身体機能の低下を防ぐ方法はある?

「リハビリ」は、多発性硬化症(MS)による身体機能の低下を防ぎ、維持させていくためにもとても重要です。リハビリを日常生活の一部として考え、無理のない範囲で継続して行っていきましょう。リハビリを行う際には、必ず医師の指示のもと行ってください。

6つから選んでリハビリ

自分の症状に応じたリハビリを下記の6つから選んで、さっそく始めましょう!

手足のつっぱりが気になる

多発性硬化症(MS)による身体機能の低下を防ぎ、維持させていくためのリハビリで柔軟体操を行う

手足のコントロールがうまくいかない

多発性硬化症(MS)による身体機能の低下を防ぎ、維持させていくためのリハビリで手足のコントロール訓練を行う

手足に力が入りにくい

多発性硬化症(MS)による身体機能の低下を防ぎ、維持させていくためのリハビリで筋力トレーニングを行う

手足の位置がわかりにくい

多発性硬化症(MS)による身体機能の低下を防ぎ、維持させていくためのリハビリで手足の位置感覚訓練を行う

声が思うように出せない

多発性硬化症(MS)による身体機能の低下を防ぎ、維持させていくためのリハビリで呼吸発声訓練を行う

うまく話せない

多発性硬化症(MS)による身体機能の低下を防ぎ、維持させていくためのリハビリで発音訓練を行う
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リハビリの途中で調子が悪くなったら、どうすればいい?

多発性硬化症は一般的に疲労しやすく、体温や気温の上昇によって一時的に症状が悪化したり、また、日によって体調が変動したりすることがあります。したがって、体温の上昇や運動時の室内温度に気を付け、運動後に症状が悪化してしまうような過度の運動は避けることが重要です。

そのため訓練は、運動量や休憩、体調を考慮しながら、無理のない範囲で継続することが大切です(目安は週に2~3回)。ただし、調子が悪くなったり、集中できなくなったりしたら、訓練を一時中止して、落ち着いたら再開しましょう。

リハビリを行う際には体温や気温の上昇に注意しましょう

【ポイント】

  • 体温が上昇しないように!
  • 運動時の室内温度に注意!
  • 過度の運動は避けよう!

身体機能の維持・向上のためにも無理のない範囲で継続することが大切です!(目安は週に2~3回)

総監修ドクターからのメッセージ

多発性硬化症に対するリハビリテーションを行うにあたって

医療法人セレス さっぽろ神経内科病院 理事長 深澤 俊行 先生

多発性硬化症(MS)では、身体機能の低下を防ぎ、維持させていくためにも、再発寛解期や二次進行期などの時期に、身体、精神、発声・発語機能を評価して、状況に応じた「リハビリテーションを行う必要があります。

再発の「急性期」には薬物治療などが優先され、積極的なリハビリは行いませんが、体を動かさないことによる身体機能の低下を予防する訓練を行います。そして、急性期の治療の後は、できるだけ早期から積極的な機能訓練を行い、再発で出現した症状の回復を最大限に図ります。
「二次進行期」や「寛解期」でも、残念ながら症状を残してしまった方の場合には、残存した身体機能を生かした生活を送ることが大切で、同時に身体機能の維持・向上を図る訓練を継続する必要があります。

リハビリはとても重要な治療の1つです。しかし、すぐに効果が現れるとは限らず、多くの場合で継続が大切となります。リハビリを「訓練」と考えてしまうと、なかなか継続できませんが、「日常生活の一部」と考えてコツコツ継続すれば、必ず効果を実感できるようになります。

リハビリを行う際は、外来診療などで定期的に専門スタッフの指導を受けてください。訓練内容の確認や見直しにもなりますし、不安や質問をぶつける良いチャンスにもなります。そして何よりも、専門スタッフはあなたのリハビリの効果を一緒に喜び、励ましてくれるはずです。

訓練自体は決して楽しくはないかもしれませんが、一人ぼっちだと思わなければ、訓練の時間を楽しく過ごす工夫はできるはずです。本コンテンツには、監修者のそんな思いが込められています。MSに対するリハビリに、ぜひとも本コンテンツをご活用ください。

※:日常生活を快適に送るための総合的な治療的訓練。「リハビリ」とも略される。

もっと、MSについて聞いてみよう。

【監修】
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院
言語聴覚士 堀田 弘伸 先生
理学療法士 吉田 良 先生

総監修
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院 理事長 深澤俊行 先生

多発性硬化症や視神経脊髄炎などの神経難病に対する診療・研究を行う神経内科医。2007年に医療法人セレスを設立し、現在は理事長を務める。患者さんが社会や地域でよりよい生活を送ることを重視した診療を目指している。
【著書】やさしい多発性硬化症の自己管理/医薬ジャーナル社/2016(編)

メディカルノート:深澤俊行先生