多発性硬化症(MS)の特徴
多発性硬化症(MS)はどんな病気?
どんな特徴があるの?
多発性硬化症(MS)は、脳や脊髄、視神経のあちらこちらに病巣ができ、痛みをはじめとする様々な症状が現れるようになる病気です。MSになると多くの場合、症状が出る「再発」と、症状が治まる「寛解」を繰り返します。
また、MSに特徴的な痛みとして、長く続く手足の痛みや顔面の痛み(三叉神経痛)、首を前に曲げると背中や脚などにかけて生じる電撃痛(レルミット徴候)などがあります[1]。これらに対しては、痛みに合わせたお薬などで治療します[1]。
なお、多発性硬化症は英語で“Multiple(空間的・時間的に多発する)Sclerosis(硬化)”といい、その頭文字をとって“MS(エムエス)”と呼ばれています。
病巣のできる場所
脳、脊髄、視神経のあちらこちらにできる
症状の起こり方
多くの場合、「再発」と「寛解」を繰り返す
MS患者さんは、どんな人に多いの?
MS患者さんは20~30歳代で発症する人が多く、また女性のほうが男性よりも約3倍も多いことがわかっています。
日本のMS患者さんの発症年齢(2004年)
[吉良 潤一:日本医事新報 4301:53-59, 2006]
日本のMS患者さんの男女比(2004年)
[Osoegawa M et al:Mult Scler 15(2):159-173, 2009]
MSはうつる病気?遺伝する病気なの?
MSは細菌やウイルスによる感染症ではないので、決して他の人にうつることはありません。
MSの発症には遺伝的要因の関与も指摘されていますが[4]、いわゆる「遺伝病」ではありません。
MSはうつる病気ではない
MSは遺伝病ではない
もっと、MSについて聞いてみよう。
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日本神経学会 監修『多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023』医学書院 p247-249 2023年
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難病情報センターホームページ(特定疾患医療受給者証所持者数):https://www.nanbyou.or.jp/entry/1356
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難病情報センターホームページ[多発性硬化症/視神経脊髄炎(指定難病13). 病気の解説]:https://www.nanbyou.or.jp/entry/3806
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日本神経学会 監修『多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023』医学書院 p4-6 2023年