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SMA(脊髄性筋萎縮症)の情報サイト

監修:
国立病院機構大阪刀根山医療センター
小児神経内科部長/リハビリテーション科部長
齊藤利雄 先生

SMAでみられる症状や状態

SMAは「発症する時期」や「運動機能」によって4つの病型に分けられ、それぞれの病型で症状が異なります。
近年では胎児期(出生前)に発症する0型も加えた5つに分類されることもあります。
各病型の特徴的な症状は以下に示します。

Ⅰ型SMA

SMAの約50%を占めるⅠ型SMAは生後0~6ヵ月、多くは3ヵ月未満で発症します。
以下のような特徴的な症状がみられます。

リンクをクリックすると該当の説明ページへ遷移し、症状イメージをご覧いただけます。

  • 筋緊張低下のため、体がやわらかく、ぐにゃぐにゃしているように感じる症状(フロッピーインファント)がみられる
    ・あおむけで寝かせると“カエルの足”のように足がベタっと床についている(蛙足肢位
    ・引き起こすと、頭がうしろに垂れ下がったままである(引き起こし反応の欠如
    ・首に手がスカーフのように巻き付いてしまう(スカーフ徴候
    ・上半身と下半身がぴったりついてしまうほど、からだがやわらかい(二つ折れ現象
    ・あおむけに寝かせて、かかとを耳につけようとすると簡単にできてしまう(踵耳徴候
    ・両脇に手を入れて持ち上げると、肩と腕が持ち上がりすべり落ちそうになる(弛緩肩
    ・うつぶせの状態で抱き上げると、逆U字型にだらりとする(逆U字姿勢
  • くびがすわる(頚定)、寝返りを打つなどの運動機能発達がみられない
  • 泣き声が弱い
  • 母乳やミルクを吸う力が弱い
  • 息を吸うときに胸がくぼみ、息を吐くときにお腹がへこむ(シーソー呼吸
  • 呼吸不全を合併する
  • 舌に細かいふるえがみられる(舌の線維束性収縮
  • 血清クレアチンキナーゼ(CK)値が上昇することがある(正常上限の10倍以下)
Ⅰ型SMA

Ⅱ型SMA

II型SMAは、生後7~18ヵ月で発症します。
患者さん一人ひとりで症状の程度は異なりますが、以下のような症状がみられます。

  • 「ひとり座り」はできるが「ひとりで立つ」ことができない
  • 手足の動きが少なく、力が弱い
  • 食べ物や飲み物を飲み込む力が弱いこともある
  • 手指、舌に細かなふるえがみられる(舌の線維束性収縮)
  • 成長とともに、膝、股、肘、手首の関節の動きに制限がみられ、背骨の変形もみられる
  • 座った姿勢で背中が丸い
  • 呼吸不全を合併することもある
Ⅱ型SMA

Ⅲ型SMA

Ⅲ型SMAはⅠ型やⅡ型に比べると比較的軽症で、生後18ヵ月以降に発症しますが、発症年齢には個人差があります。
また、症状も患者さんによってさまざまですが、以下のような症状がみられます。

  • 発症時期に個人差が大きい
  • 「ひとり歩き」はできるが、次第に歩けなくなることがある
  • 転びやすい
  • 階段の上り下りができない、または手すりが必要となる
  • 手指に細かなふるえがみられる
  • 思春期前に歩けなくなった方は背骨の変形が生じやすい
Ⅲ型SMA

Ⅳ型SMA

Ⅳ型SMAは成人期に発症し、小児期に発症するⅠ~Ⅲ型のSMAと比べて進行が非常にゆっくりです。
SMN1遺伝子に変化が認められる方は1~2割であり、発症部位、経過もさまざまです。
以下のような症状がみられます。

  • 両足の筋肉の力が弱まる
  • 筋肉がやせ細ったり、筋肉のぴくつきがあらわれる
  • 寝た状態から立ち上がるとき、手で支えないと立ち上がれない
  • 階段の上り下りに手すりが必要となる
  • 今まで手で持ちあげていたものを持ち上げられなくなる
  • 症状の進行は小児型(Ⅰ~Ⅲ型)と比べるとゆっくりである
Ⅳ型SMA