SMAの主な合併症とその症状
SMA患者さんでは、筋緊張低下、筋力低下や筋委縮(筋肉がやせ細る)がみられるため、次のような合併症がみられることがあります[1]。
呼吸障害
呼吸に使う筋肉の力が弱くなっていると、肺で十分酸素を取り込めず、二酸化炭素を排出できなくなります。そうすると、血液中の酸素が減り、二酸化炭素が増えた状態になります。
それにより、夜によく眠れない、何度も目覚める、昼間の眠気などの症状があらわれることがあります。
また、咳をする力も弱くなるため、痰を出しにくくなります。
摂食・嚥下障害
食べ物をかむ力や飲み込む力が弱くなっているため、食事に時間がかかったり、うまく飲み込めず、食べ物をのどにつまらせたり、誤って気管に食べ物が入ってしまう(誤嚥:ごえん)ことがあります。
脊柱側弯(背骨が曲がること)
脊柱のまわりの筋力が弱くなっているため、背骨が曲がりやすくなります(脊柱側弯:せきちゅうそくわん)。
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脊髄性筋萎縮症(SMA)診療の手引き編集委員会編.脊髄性筋萎縮症(SMA)診療の手引き,メディカルレビュー社,p.30-31,2022