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人生100年時代の眼の健康情報サイト

断ち切るべき、喫煙と眼の関係

タバコが健康に害を及ぼすことはよく知られていますが、白内障[1]や加齢黄斑変性[2]も増やしてしまいます。

例えば、タバコを吸う量(喫煙量)が多いと白内障を引き起こすリスクを上げます[1]。また、加齢黄斑変性では喫煙が発症にかかわっているとされています[2]

眼の病気になる可能性が高くなるタバコを吸う男性のイメージイラスト

アメリカの政府機関である米国食品医薬品局(FDA)は、2019年8月に「喫煙による健康への警告(Cigarette Health Warnings)」として13の病気を取り上げましたが、そのうちの2つが白内障と加齢黄斑変性です[3]
眼の健康を保つためには、禁煙をお勧めします。

眼によい栄養素がわかっています

最近、眼の健康に大きな役割を果たす食品(栄養素)や抗酸化サプリメントがわかってきています。米国で行われたAREDS[4]、AREDS2[5]という研究から、亜鉛、ビタミンC、ビタミンE、ルテインが滲出型の加齢黄斑変性の進行を遅らせる効果があるとされています。

また、ルテインを含む野菜や果物を多く摂っていると、滲出型の加齢黄斑変性になりにくく、病気の進行も遅いことがわかっています。

ルテインなどは、白内障でも研究が進められています。摂取の際、眼科医に一度相談してみるのもよいでしょう。

ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、ルティンのイメージ図

日光は眼の天敵!

体にとっても、眼にとっても日光に含まれる紫外線(UV)は大敵です。UVにはA, B, Cの3つがありますが、特に有害とされるのはUV-B、次いでUV-Aです[6]。日本では、UV-Bが北から南に行くにしたがって強まる傾向にあります[6]

日光に含まれるUVは白内障をはじめ、紫外線角膜炎、翼状片、白内障、加齢黄斑変性といった眼の病気を引き起こすことがあります[6]。日光から「眼の健康」を守るために、サングラスと帽子を活用しましょう[6]。おしゃれも兼ねながら日除けを楽しむのもよさそうです。

UV-B紫外線量の全国分布図

我が国におけるUV-B紫外線量の全国分布図(日積算値の年平均値、単位 : kJ/m2、気象庁データより作成
環境省 : 紫外線保健指導マニュアル, 2004, p.12

・メガネまたはサングラス[6]:

UVカット機能を持ったメガネやサングラスを着用すれば、UVは90%減少

・帽子[6]:

被れば20%減少

サングラス、帽子を着用した女性のイメージイラスト
  1. 厚生科学研究補助金 21世紀型医療開拓推進研究事業「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」班, 2002
    https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0012/G0000028/0031

  2. 中澤満ほか編 : 標準眼科学 第14版, 医学書院, 東京, p.188, 2018

  3. FDA : Cigarette Health Warnings
    https://www.fda.gov/tobacco-products/labeling-and-warning-statements-tobacco-products/cigarette-health-warnings

  4. Age-Related Eye Disease Study Research Group : Arch Ophthalmol., 2001, 119(10), 1417-1436

  5. Age-Related Eye Disease Study 2 Research Group : JAMA., 2013, 15(309), 2005-2015

  6. 環境省 : 紫外線保健指導マニュアル, 2004, pp.6, 12, 17, 24-26