耳で聞く「録音図書」なら、見えにくい方でも読書が楽しめます。
「録音図書」は、視力の低下により読書が困難な方も楽しめる図書です。文字を目で見て読むのではなく、耳で聞いて読むため、見えにくい方でも無理なく読書が楽しめます。全国にある視覚障害者情報提供施設などでは、多数の図書や雑誌が制作、無料貸出されており、ご自宅にいながらご利用いただけます。
監修:社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター
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「録音図書」という形式でさまざまな本や雑誌の読書が楽しめます。
「録音図書」は、視覚障害や身体障害、難病などにより、文字を見たり読んだり、ページをめくったりするのが困難な方々にも読書を楽しんでもらうことを目的に作られた図書です。
図書や雑誌に書かれている文字はもちろん、挿絵や写真、図や表も一定の基準に基づいて忠実に音声化され、CD(コンパクトディスク)やカセットテープといった記録媒体に録音されています。
内容も小説や実用書、最新の月刊誌や週刊誌をはじめ、古典や医学、理数や外国語の専門書籍など幅広い録音図書があります。
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最近の録音図書は、デジタル編集が施されており、読みやすくなっています。
過去にはカセットテープ形式の録音図書が活躍しましたが、最近ではCD(コンパクトディスク)にデジタル録音された、デイジー図書が主流です。
デイジー(DAISY/Digital Accessible Information Systemの略)とは、視覚障害などで読書が困難な人のために制作されるデジタル図書の国際標準規格です。
デイジー図書の場合、デジタルなので音質がよく、聞き取りやすい再生速度に変えることもできます。また、章や見出し、ページごとに自由に移動ができ、読みたいところをすぐに簡単に探して再生することができます。
![最近の録音図書は、デジタル編集が施されており、読みやすくなっています。](/sites/healthcare_novartis_co_jp/files/styles/twoup_layout_desktop_1080/public/2022-08/moumaku-kareiouhan-patient-live-idea09-img_index03.jpg?itok=V45d1iZG)
ただし、デイジー図書を再生するには専用のプレイヤーや、再生ソフトをインストールしたパソコンが必要ですのであらかじめご用意ください。専用プレイヤーは身体障害者手帳をお持ちで、対象となる方には購入の補助が出ます。
録音図書や再生プレーヤーの貸し出しを行っている施設が全国にあります。
なお、全国にある視覚障害者情報提供施設では、録音図書や再生プレイヤーの貸し出しを行っているところがあります。
また、お読みになりたい書籍や雑誌を録音図書にするサービスや(実費が必要になる場合があります。)図書をはじめ郵便物や取扱い説明書などを対面で読み上げるサービスを行っているところもあります。詳しくは全国視覚障害者情報提供施設協会に加盟している施設や団体にご確認ください。
お近くの施設や団体にご希望の図書がない場合も、他施設からの取り寄せにより利用できる場合があるので、相談してみてくださいね。
![録音図書や再生プレーヤーの貸し出しを行っている施設が全国にあります。](/sites/healthcare_novartis_co_jp/files/styles/twoup_layout_desktop_1080/public/2022-08/moumaku-kareiouhan-patient-live-idea09-img_index04.jpg?itok=pi4cS21Z)
インターネット上のサピエ図書館なら図書の検索、再生、ダウンロードも簡単です。
全国の視覚障害者情報提供施設や公共図書館、音訳ボランティア団体などが制作、所蔵する点字図書や録音図書は、「サピエ図書館」と呼ばれるインターネット上の図書館に登録されており、その数はおよそ56万点あります。
サピエ図書館は、目の見えない方、見えにくい方なら誰でも利用できます。ただし、視覚障害者情報提供施設などで利用登録が必要です。
インターネット経由なので、時間を気にせず24時間、全国どこからでも登録されたデイジー図書が簡単に検索でき、その場で再生したり、ご自宅のパソコンにダウンロードすることもできます。ダウンロードした録音図書をCD(コンパクトディスク)やSDカードに保存すれば、携帯型のプレーヤーでも再生できるので、移動中や外出先でも自由に読書が楽しめて便利ですよ。
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