じんましんとCSUの治療法
じんましんとCSU、いろいろな治療と薬の選択肢
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慢性特発性じんましん(CSU)の情報サイト
じんましんとCSU、いろいろな治療と薬の選択肢
じんましんがなかなか治らない。かゆみで眠れない、仕事にも支障が…。
そんな時は皮膚科医へ。あなたに合った治療を一緒に選んでいきましょう。
「じんましんの治しかた、CSUの治療ステップ」で紹介したように、じんましんの治療は、薬の効果を見ながら、ステップを踏んで薬の増減や変更がおこなわれます。
治療は、症状の程度、治療薬の効果や副作用などをふまえながら、皮膚科医と話し合い、一緒に判断していきます。自分にとっての最適な治療はなにか、先生と相談して選んでいきましょう。
日本のじんましん治療に関するガイドラインで、最初につかう薬(基本の薬)とされているのが「抗ヒスタミン薬」です。
抗ヒスタミン薬の治療効果があらわれるまでには個人差があります。人によっては症状が軽くなるまで3~4日ほどかかる場合もあるため、1種類の抗ヒスタミン薬につき1~2週間続けて服用し、様子を見ていきます。
このように、治療は一人ひとりの症状や治療への反応に合わせて進められ、必要に応じて、薬の量の調整や、次の治療ステップへの変更を検討します。
抗ヒスタミン薬の効果が不十分だった場合には、次のステップに進みます。
ここで使われる薬は、「生物学的製剤」と呼ばれるものです。2026年6月時点では、国内では2種類の製剤が承認されています。抗ヒスタミン薬の治療に「生物学的製剤」を追加して併用します。
それでも効果が不十分な場合は、さらにほかの治療法をおこないます。
じんましん薬の例
薬の種類 | 薬の概要 |
|---|---|
ヒスタミンをブロックする薬 | ヒスタミンの働きを抑えたり、ブロックしたりします |
血管や原因物質に働く補助的な薬 | ヒスタミンをブロックする薬に追加して使います |
マスト細胞への刺激を防ぐ薬 | マスト細胞への刺激を減らしたり、刺激となる原因からマスト細胞を守ったりします |
免疫反応の働きを抑える薬 | 体内で活発になりすぎている免疫反応の働きを抑えます |
炎症を抑える薬 | 体の中の炎症を抑えます |
ヒスタミンの放出を抑える薬 | マスト細胞内で働き、ヒスタミンの放出を抑えます |
福永淳ほか:蕁麻疹診療ガイドライン2026(第4版). 日皮会誌 2026; 136(4): 375-493 を元に作成
ここに書かれている以外にも、今はさまざまな薬があります。じんましんの研究はどんどん進んでいるため、さまざまな知見をもとに、治療法が考えられているのです。治療法の効果は人それぞれのため、気になる時は皮膚科医に聞いてみましょう。
治療をステップアップすることで症状の改善が見られた場合は、患者さんの負担の大きい治療から順に、量を減らしたり、中止したりしていきます。
治療を続けて症状が落ち着いてきたけれど、またじんましんが出たらどうしよう…と不安になる人もいますよね。じんましんの治療を終了するための手順としては、以下のような方法をとる場合があります。
福永淳ほか:蕁麻疹診療ガイドライン2026(第4版). 日皮会誌 2026; 136(4): 375-493 を元に作成
服薬回数を減らしても症状があらわれないか、あらわれても症状が出る回数が少なくなった場合は、さらに服薬方法を調整したり、それでも再発がなければ、治療を終了し、経過観察となる場合があります。
自分の判断で薬を減らしたり止めたりせずに、皮膚科医に相談しながら、“治療の終わり”を決めていきましょう。
参考文献
福永淳ほか:蕁麻疹診療ガイドライン2026(第4版). 日皮会誌 2026; 136(4): 375-493
P Gaig, et al. J Investig Allergol Clin Immunol. 2004;14(3):214-20