みんなのQ&A
じんましん、気になること。
サポートされていない古いバージョンのInternetExplorerを使用しているようです。ブラウザを最新バージョンのMicrosoftEdgeに更新するか、Chrome、Firefox、Safariなどの他のブラウザの使用を検討することをお勧めします。
慢性特発性じんましん(CSU)の情報サイト
じんましん、気になること。
まず、じんましんには、大きく分けて、「刺激誘発型」と「特発性」があります。「刺激誘発型」とは、食べものなどのアレルゲン、解熱鎮痛剤などの薬、皮膚がこすれたこと、運動やお風呂でからだが温まったこと、寒冷刺激など、特定のきっかけによって症状が起こるタイプです。一方、「特発性」とは、検査などをおこなってもはっきりした原因が特定できないものです。
この「特発性じんましん」は、症状が続く期間によって「急性」と「慢性」に分かれます。目安は「6週間を超えて続いている」かどうかです。発症から6週間以内のものを「急性」と呼びます。発症してから1週間以内に治療をはじめた「急性じんましん」の多くは、慢性化することなく治ることが多いです。
一方で、6週間を超えて、毎日、あるいは毎日のように症状を繰り返すものは「慢性特発性じんましん(CSU)」と呼ばれます。この慢性特発性じんましんは、以下のような理由で、「なかなか治らない(時間がかかる)」と感じられる場合があるかもしれません。
慢性特発性じんましんは、現時点では原因が特定できないため、「原因を避ける」治療ではなく、薬を使ってじんましん症状を抑え、コントロールする治療が基本となります。また、症状がくりかえし起こるくわしいメカニズムは、少しずつ解明されつつあるものの、その機序(あるいは病態生理)にはまだまだ不明な点が多く、じんましんの全体像を解明するには、さらなる研究が必要です。
現在のじんましん治療の基本的治療薬である「抗ヒスタミン薬」は、その効果に個人差がありますが、ほかの薬へ変更や追加を検討する時には、効果の確認に一定の時間をかけることが必要とされています。
特発性じんましんの治療では、さまざまな治療法の中から、あなたのじんましんをコントロールできる治療を見つける必要があります。それにはどうしても時間がかかります。
たとえば、「抗ヒスタミン薬」は、効果に個人差があったり、ある抗ヒスタミン薬で効果が十分に得られない場合でも、別の抗ヒスタミン薬に変更したり追加したりすると効果が得られることもあります。また、抗ヒスタミン薬では症状を十分にコントロールできなかった場合には、症状や状態に応じてさまざまな追加の治療方法が検討され、最適な治療法を見つけるため「段階的に」治療を調整していくこととされています。
自分にぴったりの治療プランが見つかるまでには、こうしたステップをひとつずつ検証しながら進めるため、どうしても一定の時間がかかります。
こうしたことから、人によっては、「なかなか治らない」期間が長く感じられることもあるかもしれません。
ただし、じんましんにはさまざまな治療法があり、「治療により生活に支障がない状態」を目指して治療をすることはもちろん、第二の目標「治療により症状があらわれない状態」、さらには第三の目標「「治療がなくても症状があらわれない状態」を目指して治療をおこなっていきます。自己判断でお薬を止めるのではなく、皮膚科の専門医と相談しながら、あなたに最適な治療法を一緒に見つけていきましょう。
じんましんの原因はさまざまで、汗をかいたことや、きつめの服などによる長時間のしめつけ、日光を浴びたことなどで起こる場合があります。あるいは、サバなどの魚、豚肉などの肉類、エビやカニなどの甲殻類などを食べたことや、植物や昆虫に触れたことでじんましんが起こる人もいます。さらに疲労やストレスも、じんましんの症状の悪化に関与することもあると考えられています。
ただし、じんましんの中には、検査などをおこなっても明確な原因が特定できないものがあり(特発性じんましん)、医療機関を受診したじんましんの中ではもっとも多いとされています。
じんましんのメカニズムとして、「炎症」や「免疫反応」などを起こすことでからだを防御する(生体防御)役割を持つ「マスト細胞」が関わっていること、「ヒスタミン」という化学物質が炎症反応を引き起こしていることなどは判明しています。くわしくは「あらためて知りたい『じんましん』」ページを参照してください。
また、マスト細胞や、その周囲の環境をふくめた病態をあきらかにする研究も進められています。
皮膚のじんましん症状がある場合は、皮膚科を受診しましょう。じんましんは、適切な診断と治療が大切です。皮膚科医は、症状の程度や生活への影響をふまえて、治療方針を検討します(「じんましんの治しかた、CSUの治療ステップ」も参照してください)。
一方で、皮膚の症状だけでなく、腹痛・発熱・気分不良・気道閉塞感・嘔吐などの症状をともなう場合は、アナフィラキシーやほかの全身性の病気との見きわめが必要となるため、内科や救急外来を受診することも検討してください。
じんましんを対象とした市販薬の多くには、ヒスタミンの作用を抑える「抗ヒスタミン薬」と呼ばれる成分が含まれています。
抗ヒスタミン薬の役割と効果の大きさは、じんましんの種類ごとに異なります。抗ヒスタミン薬の効果には個人差もあるので、ある種類の抗ヒスタミン薬で十分な効果が得られない場合でも、自分だけで判断せず、皮膚科医を適切に受診して正確な診断を受けましょう。
じんましんの薬にはさまざまな種類があり、それぞれ作用する場所やメカニズムが異なります。皮膚科医は、症状や患者さんの希望などをふまえながら、治療ステップに沿って、あなたに合った治療・薬を選び、患者さんと相談しながら治療を進めていきます。困っていることなどがあれば、皮膚科医に話してみましょう。
じんましん治療薬の一例
福永淳ほか:蕁麻疹診療ガイドライン2026(第4版). 日皮会誌 2026; 136(4): 375-493
日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A