くりかえすじんましん「CSU」
6週間を超えてじんましんをくりかえしている、治らない… それ、「慢性特発性じんましん(CSU)」かも?
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慢性特発性じんましん(CSU)の情報サイト
6週間を超えてじんましんをくりかえしている、治らない… それ、「慢性特発性じんましん(CSU)」かも?
じんましんが出たり消えたり、くりかえし続いている。治らない…。
それは「CSU」という疾患かもしれません。
原因になるようなことに特に心当たりがないのに、じんましんが出た…。そんな経験のある方も多いのでは。実は、じんましんの約80%が、原因が特定できない「特発性」といわれるじんましんです[1]。
じんましんには、「アレルギー性のじんましん」「非アレルギー性のじんましん」「物理性じんましん」「コリン性じんましん」「接触じんましん」といった種類がありますが、もっとも多いのは「特発性」のじんましんです。
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一方で、こうしたじんましんの多くは一過性のもの(急性)で、しばらく時間がたつと自然に消えます。ただ、中には数週間にわたって出たり消えたりをくりかえす場合があります。
原因が特定できない(特発性)じんましんが、6週間を超えて出たり消えたりをくりかえしている場合、それは「慢性特発性じんましん(CSU)」の可能性があります。
慢性特発性じんましん(CSU)では、皮膚のふくらみの大きさはさまざまで、小豆くらいの大きさの場合もあれば、手のひらの大きさほどの場合、あるいは地図状のふくらみとして出る場合などがあります。
個々の症状の多くは数十分から数時間でおさまりますが、時には数日も続くことがあります。また、おさまった後も、何週間、何カ月、何年にもわたって出たり消えたりをくりかえすケースも多く見られます。
なお、「慢性特発性じんましん(CSU)」は、特定の時間帯(夕方から夜間・明け方)に症状が悪化しやすいことが多いこともわかっています。
どうして、「慢性特発性じんましん(CSU)」になるのでしょう?
「慢性特発性じんましん(CSU)」は「特発性」、つまり原因が特定できないことから、くりかえし出る理由も現在はわかっていません。アレルギーや免疫の関与が考えられる場合もありますが、さまざまな要因が関係すると考えられており、今も研究が進められています。
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直接的な原因は特定できないものの、「慢性特発性じんましん(CSU)」などのじんましんを悪化させないためには、次のようなことは避けたほうがいいことがわかっています。
疲れやストレスをためこむこと
「慢性特発性じんましん(CSU)」は、疲れやストレス、感染症によって悪化しやすいことがわかっています。できるだけ疲れやストレスをためこまないように過ごすことが大切です。
皮膚に刺激をあたえること
たとえば、きつめの服装で皮膚がこすれることや圧迫することなどは避けたほうがいいとされています。
血行が良くなるようなこと
血行がよくなると、皮膚症状が悪化する場合もあります。飲酒や、香辛料をつかった食べものなどは、特にじんましんの症状があるときは避けた方が良いとされます。
慢性特発性じんましん(CSU)など多くのじんましんは、患部を冷やすと症状が軽くなるとされています。
ただ、もっとも大切なことは、適切な治療を受けて症状をコントロールすることです。今、じんましんには、いろいろな治療法があります。ひとりで判断してしまわずに、まずは皮膚科医に相談してみましょう。
参考文献
福永淳ほか:蕁麻疹診療ガイドライン2026(第4版). 日皮会誌 2026; 136(4): 375-493
日本の「慢性特発性じんましん(CSU)」の有病率(ある時点における、特定の疾患を持っている人の率)はどのくらいなのでしょうか。
有病率は調査によりばらつきがありますが、欧米諸国では1.5%以下である一方、非白色人種が多い東アジアでは高い傾向があります。日本での調査は限られたものになりますが、レセプト(患者が受けた保険診療について、医療機関が作成する診療報酬明細書)のデータベースからの分析では、2016年から2021年までのデータで有病率は1.2~1.6%という報告[2]があります。
一方で、じんましんで治療を受けている患者さんのうち、もっとも数が多いのが「慢性特発性じんましん(CSU)」の患者さんで、じんましん全体の約3分の2を占めるという国内報告[2]もあります。
現在治療を受けている患者さんのじんましんの種類[3](2つ以上の重複例も含む)
※皮膚描記症…こすれなどの刺激で起こるじんましん
なお、「慢性特発性じんましん(CSU)」の患者さんは、さまざまな悩みを抱えていることもわかっています。たとえば、日本でおこなわれた調査研究[4]によると、患者さんのうち4割以上が、軽度から重度の不安または抑うつを経験していると報告されています。また、就労している患者さんにおいては、過去7日間の仕事を休んだことによる労働時間の損失は平均7.6%、仕事中の能率/生産性低下は平均27.2%でした。
R Saito, et al. J Dermatol. 2022 Dec; 49(12):1255-1262.
A Fukunaga, et al. J Dermatol. 2025 Dec; 52(12):1775-1787.著者にノバルティス ファーマより講演料を受領している者が含まれる。
R Saito, et al. J Dermatol. 2022 Dec; 49(12):1255-1262. 著者にノバルティス ファーマより研究助成金・謝礼などを受領している者が含まれる。
M Hide, et al. J Clin Med. 2025 Feb 11;14(4): 1162. 本研究にノバルティスは資金提供を行った。著者にノバルティスの社員、ノバルティスより講演料・謝礼などを受領している者が含まれる。