サポートされていない古いバージョンのInternetExplorerを使用しているようです。ブラウザを最新バージョンのMicrosoftEdgeに更新するか、Chrome、Firefox、Safariなどの他のブラウザの使用を検討することをお勧めします。

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)の情報サイト

加齢黄斑変性では、治療によって一時的に病状が改善しても、継続的な経過観察が欠かせません。ところが、治療の成果が得られると、 そこで油断してしまい、通院を中断してしまう場合があります。

聖隷浜松病院 尾花 明 先生

病状がよくなったときが落とし穴。油断せず、必ず治療を継続しましょう。

治療で1.0に回復した視力が、通院をやめた3年後に0.07まで悪化。

実際にあったことですが、最初は片側だけの発症で、治療の結果0.6の視力が1.0に上がりました。 治療した眼の視力が1.0で健康な眼が1.2となり両眼とも健康な視力の状態に戻りました。 ところが、この方はここで通院をやめてしまい、再び病院に来たのは3年後でした。

すると、治療で1.0まで回復した方の眼は0.07に悪化、健康だった片方の眼は1.2から0.4まで低下していました。以前に視力が元に戻ったため、 今回もそのような回復治療を期待されたのですが、病態の進行が以前とは異なったため、病態の進行を止めるのが精一杯でした。

治療で1.0に回復した視力が、通院をやめた3年後に0.07まで悪化。

再発性・進行性の病気であることを理解して長期的に通院を続けましょう。

結果論ですが、3年前に通院をやめずにきちんとフォローしておけば、もっと早い段階で手を打てた可能性がありました。 早期に症状に気づいて十分な治療効果が得られることが理想でありますが、その後も加齢黄斑変性は再発生・進行性の病気であることを理解して、 長期的に視力を維持していただきたいと思います。

聖隷浜松病院 尾花 明 先生

1987年 大阪市立大学 医学部助手

1992年 大阪市立大学 医学部講師

1999年 大阪市立大学 医学部助教授

2001年 大阪市立大学大学院 医学研究科 視覚病態学助教授

2003年 浜松医科大学 光量子医学研究センター 光化学治療研究部門(現:メディカルフォトニクスセンター応用光医学研究部門)客員教授

聖隷浜松病院 尾花 明 先生