糖尿病黄斑浮腫(以下、黄斑浮腫)は、糖尿病網膜症の合併症として黄斑部がむくむ(浮腫)病気です。網膜症の病期に関係なく発症し、その進展に伴って発症の危険性も高まります。
黄斑浮腫は最初は小さなものですが、やがて黄斑の中心部にまで浮腫が及ぶと、著しい視力障害が生じます。
写真提供:名古屋市立大学 小椋 祐一郎先生
黄斑浮腫は、黄斑部に血液成分が漏れ出すことによって起きます。漏れ方(病態)には大きく3つあり、それによって治療法も少しずつ変わってきます。
黄斑への血液成分の漏れ方を風呂釜に例えると※
※ 志村雅彦.糖尿病黄斑浮腫の治療.あたらしい眼科 28(2):173-182,2011より改変