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リハビリテーションの目的

SMAでは、全身の筋力低下によって運動が制限され、関節を思うように動かせなくなったり(可動域の制限)、背骨が変形するなど、さまざまな症状があらわれます。運動機能を改善、維持するためにリハビリテーションはとても大切です。

患者さんによって運動機能の状態はさまざまですので、「支えなしで座れない患者さん(Non-sitter)」、「支えなしで座れる患者さん(Sitter)」、「歩行できる患者さん(Walker)」というように、それぞれの状態でリハビリテーションの目的は異なってきます。

「支えなしで座れない患者さん(Non-sitter)」では、運動機能を最大限に高めることと、能力障害(できない動き)を最小限にとどめること、さまざまな体位(姿勢)に適応できるようにすることを目標とします。そのために、福祉機器などを積極的に使用します。

「支えなしで座れる患者さん(Sitter)」では、側弯症の合併が最も高く、拘縮と側弯症予防することや、運動機能の促進や維持を目標とします。また、移動能力の促進と維持するために、電動車椅子を利用します。

「歩行できる患者さん(Walker)」では、歩行や階段、立ち上がりなどの機能を維持あるいは取り戻すこと、関節可動域を十分に維持すること、さらにバランスや持久力の改善することを目標とします。

この目標は一例です。患者さんの状態や治療効果によっても目標やリハビリテーションの内容は異なりますので、医療者と相談しながら行うようにしましょう。

関節可動性の維持、拘縮の予防

関節の動く範囲(関節可動域)を維持し、固まること(拘縮)を防ぐため、関節可動域練習とストレッチがおすすめです。

関節可動域練習は、自分であるいは介助してもらいながら、痛みがない範囲で関節を動かすリハビリテーションです。
背骨を伸ばして胸を広げる動作のほか、装具を使って膝のストレッチをする、股関節のストレッチや前屈をして足のストレッチなどをしてみましょう。

イラスト:関節可動性の維持のための動作

立位練習、車椅子の使用

立った状態を維持できるよう、下肢のストレッチを行ったり、机のようなボードのついた福祉器具を使って立つ練習があります。

また、車椅子を使用することで自分の力で移動できるようになり、行動範囲を広げることができます。車椅子には自走式、電動式がありますので、自分にあった使いやすいタイプを選ぶとよいでしょう。

イラスト:机のようなボードのついた福祉器具を使って立つ練習

姿勢の管理

姿勢を正しく保つことは、側弯や変形を予防したり、運動機能を維持したり、関節の動きをよくしたりするのに役立ちます。頭部を保持するための頸椎装具を使ったり、膝を伸ばして立った状態を保つための長下肢装具をつけるなど、いろいろな補装具があります。
補装具を使用したリハビリテーションについては、主治医や理学療法士に相談しましょう。

イラスト:姿勢を正しく保つための補装具の例